2008年09月29日

介護保険下の理学療法

PTジャーナル 2008年8月号


読まれた方も多い事でしょう。介護保険下での理学療法の特集でした。通所リハビリテーションという介護保険分野で働くPTの一人としてはとても興味深い内容でした。


中には『介護保険下での理学療法―課題と展望』というテーマで3名のPTさんと、1名のOTさんの座談会が掲載されていました。



その座談会で、OTの吉田さんが病院での理学療法と在宅支援の場で求められている理学療法の違いについて語った内容が印象的でした。


昔から、専門性に関する議論はあるのですが、在宅ではリハビリも含めていろいろな専門職が関わってきますよね。私はその体制はスポーツの守備に似ていると思います。医療の世界は、野球チームのようなエリアでの守備、つまり、全体の箱の中で自分のエリアをキチッと押さえておけば成立する世界です。ところが、在宅の場合は、皆がバラバラな事業所ということもあるし、いつも一緒にいるわけではない専門職が関わっていくわけで、隙間を一切あけられない世界なんですよね。そうすると、サッカーとか、バスケットの守備に似ていると思います。守備範囲がすごく広くて、それぞれがオーバーラップしていて、その中で自分の独自の部分もそれぞれにある
 おそらく、歴史を重ねていく中で、この部分は作業療法、ここ部分理学療法だという区分けも出来てくるとおもうのですが、現在のところはあまり職域にこだわらず、領域が重なる事によるメリットを活かして進めていったほうが良いと思います。





私は、病院勤務から移動で現在の通所リハビリ勤務へと変わったので、この例えがなんとなくしっくりきました。


通所リハビリでは、求められる事も責任も増したような気がします。


引き出しが多くないとやってられない。そして、いつも、引き出しの少ない自分の不甲斐なさとの戦いでもあります。


利用者さんに求められ、他職種に求められ、ご家族に求められ、本当に多くの方に求められる。そして、それに答えたいという思いと、上手くいかない現実。介護保険分野でのリハビリの難しさを痛感しています。


悩み。修正し、試し、また悩み・・・・の繰り返し。




通所リハビリに移ってから早2年以上。ず〜〜と通所リハビリでの理学療法士のあり方について考えてきました。

自分が、理学療法士としてどんな貢献が出来るのか。理学療法士として通所リハビリにいる意味はなんなのか・・・・


周りの人に、「そんなこと深く考えなくてもいいなじゃない?」といわれたり、思われたりしながらもず〜と考えてきました。



今。その答えを完璧に見つけたわけではないけれど。少しずつ自分なりの答えが見えてきたような気がします。


まだ、その答えを言葉でうまく表現する事は出来ないけど、私の進む道はなんとなくイメージできて来ました。



今自分が置かれている介護保険という分野。


その箱の中で、私はどう目の前の利用者さんと向き合っていけるだろうか??


今後も理学療法士としてのサリーの旅は続きます。




posted by サリー at 23:05| 岩手 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 理学療法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
初コメントさせて頂きます!!
私は急性期病院に勤めておりますが、自宅ENT後の患者様の動向というものが凄い気になります。

『以前、病院では起立ex.していたのに通所RHでは下肢の運動だけと。。。あんなの私でもできる。』

という内容の電話も頂きました。
しかし介護保険下でのRHについてはまったく知識なく、これといった打開策を挙げる事ができませんでした。

なかなか難しい問題と思いますが、健康保険と介護保険下でのRHの違いというものを知らないといけないと思いました。
そして、このBlogを読まして頂いて、改めて実感しました。
Posted by pelican at 2008年10月04日 20:52
pelicanさん。初コメントありがとうございます。
急性期病院にお勤めの方にコメントをいただけてうれしいです。

通所リハでは、確かに病院で提供しているような療法士と患者さんの距離の近いリハは提供できないのが現状です。それゆえ、介護スタッフや看護士さんたちの協力が大事になってきます。病院よりも、チーム全体で取り組むリハビリといったところでしょうか?距離が十分に得られない分、一つ一つのかかわりの密度は濃いものでありたいと思っています。

病院と在宅では違う事だらけです。約半年病院という異空間で生活されてきた患者さんには、まず、病院と通所リハは取り組み方が違うことを十分に意識し、理解していただくようにしています。

療法士ありきのリハビリではなく、いてもいなくてもリハビリが実施できる環境がある事が私の理想です。
『いてもいなくてもいい。でも、いてくれると本当に役に立つ。』そんなPTになりたいものです。
Posted by サリー at 2008年10月06日 22:55
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